気がついたら会社を辞めて独立起業していました

Colabo代表の小川のブログです。 起業して感じたことやキャリアや就活についてゆるーく発信していきます!

新卒採用の歴史について調べてみた。〜昭和(戦後)から現在まで〜

こんにちは。

前回は第二次世界対戦中までの新卒採用について書きました!

今日は戦後から現在までのお話です。

 

☆昭和(戦後)
戦後の混乱が一段落し、定期採用が復活したのは朝鮮戦争による米軍特需がきっかけでした。
移行も高度成長期の流れに乗り、多くの企業が大量に大卒を採用するようになります。
この時期になると大学生の増加、産業の高度化などにともない、
大卒者の配属は、中枢部門から営業などの現場へと広がりを見せ始めます。
現在の就職活動の主流である自由応募が一般化したのは1968年からです。
それまでは文系学生も大学からの推薦で企業の選考を受けていましたが、
大学紛争により推薦機能が麻痺。
学生が自力で企業訪問を始めたのがきっかけだった。
それに伴い「就職情報産業」が生まれ、
企業の採用活動・学生の就職活動は大きく変わっていきます。

 

流通、外食などの当時の新興産業企業が新卒採用を開始し、大卒者の就職先は多様になっていく中、
1986年に施行された男女雇用機会均等法により、多くの企業が男女別採用方式を撤廃。
4年制大卒女子に対して採用の門戸を開き、大卒女子の活躍範囲が大きく広がることになります。

 

1986年のプラザ合意に端を発した円高により、一時の不況を経て日本はバブル景気に突入。
主要企業の採用数は激増します。
しかし、大卒者の5割近くが上場企業に入社を果たすほどの狂騒的な時期は長くは続かず、
バブル崩壊とともに一気に就職氷河期を迎えることとなります。
このころから企業は学生の質にこだわり始めます。(質って何だっていうのはおいといて)
優秀な人材が採用できなければ採用予定数を満たさなくても致し方なし、という厳選採用がこの時期から当たり前になっていきます。
厳選採用のスタートに伴い、エントリーシートが誕生し、面接が重視されるようになります。
伝えることのできた学生だけが狭き門をくぐれるようになったため、自己分析の必要性が叫ばれるようになります。

 

1997年に就職協定が廃止され、大卒就職は自由化時代へと突入。
職種別採用、通年採用、学校名不問採用、インターンシップ採用、初任給差異化採用、留学生・外国人採用など、
企業と学生の新たな出会いのシステムが次々と登場します。
こうした自由化の動きは、インターネットによって加速されました。
しかしながら、オンラインツールが活性化したため、
近年は多様な出会いの機会は減衰し、採用活動・就職活動は画一化、パターン化しているように思えます。
また、1990年代の中ごろから、新卒無業、大卒フリーターの急増する一方、就職難が続く中でも、
一部の優秀な大学生には多くの企業からの引き合いがかかるようになっています。
このような大学生の二極化現象は、2000年代中ごろに景気が回復し、採用数が激増しても解消されず、
大卒市場の構造的な問題となっているのは今変わりません。

 

とにかく今の日本の新卒採用の仕組みって古いものであることは間違いありません。

オンラインとオフラインのバランスをうまく整えて、

より仕事、キャリアに触れ合う機会を増やしていきたいものです。